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診療のご案内

ごあいさつ

山口医院 院長

当院は先々代院長がこの地に開院し、長年、地域の皆様に支えられながら診療を続けてまいりました。私は平成9年より地元の新潟県立十日町病院に勤務し、平成15年7月より先代院長から山口医院を承継しました。

当院の理念

  • 患者様の話をしっかり聴きます
  • 患者様に納得して頂ける医療を行うために、丁寧でわかりやすい説明を日々心がけます
  • 患者様に寄り添った診療をモットーに健康増進に真摯に取り組みます
  • 何でもお気軽にご相談いただける診療所を目指します

かぜや胃腸炎、花粉症など一般的な内科疾患、気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、狭心症、不整脈、心不全などの診療、消化器の病気や子供の病気についても最善をつくして診察していきたいと考えております。また、当院は在宅医療にも力を入れており、要介護状態となっても住み慣れたこの十日町地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで安心して続けることができるようにサポートいたします。

地域に根ざし、皆様の「かかりつけ医」としてお役に立てるように努力して参ります。

スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしています。何卒よろしくお願いいたします。

院長 山口 義文

診療科目

内科

小児科

内科

一般内科

のような症状がある方は受診してください

発熱、頭痛、咳がとまらない、痰がからむ、胸痛、息苦しい、疲れやすくなった、体重の減少、立ちくらみ、吐き気、ひどい肩こり、貧血、食欲不振・減退など。

風邪

当院の治療方針

内科的な疾患は、いろいろな自覚症状で始まる場合があり、重大な病気の前兆であることもあります。当院では、全ての可能性を考えながら、今の病気に対してわかりやすく説明を行い、しっかりとした情報開示を心がけて、健康で快適な生活にいち早く戻れるように援助いたします。ささいな症状だと思っても一度当院にご相談ください。

 

糖尿病について

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高い状態をさす病気です。

糖尿病には「インスリン依存型(1型)糖尿病」と「インスリン非依存型(2型)糖尿病」の2つのタイプがあります。
「インスリン依存型(1型)糖尿病」は、ウイルス感染や自己免疫により膵臓が破壊されておきる糖尿病です。全体の5%の方が、こちらのタイプの糖尿病です。
「インスリン非依存型(2型)糖尿病」は、遺伝要因にくわえて、食べ過ぎ、運動不足、ストレスが加わって発症する糖尿病です。95%の糖尿病がこのタイプです。
糖尿病は神経障害、網膜症、腎症など三大合併症(細小血管障害)を引き起こすことがあり、、動脈硬化症により大血管障害と呼ばれる、脳梗塞・心筋梗塞など直接命にかかわる病気を引き起こすこともあります。早めの治療・対策が必要です。

糖尿病の診断について

血液中のブドウ糖(血糖)がどれくらいあるのかを調べます(血液検査)

  1.  空腹時血糖値:食事前の血糖値を測定します。
  2.  75g経口ブドウ糖負荷試験:75gブドウ糖を水にとかしたものを飲み、その後血糖値インスリン値とがどう変化するかを調べます。現在糖尿病の疑いが否定できない方に、強く実施が推奨されています。
  3.  随時血糖値:食事の時間を考えないで測定します。
グリコヘモグロビン検査(HbA1c:ヘモグロビンエーワンシー)(血液検査)

HbA1cは血液中で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」とブドウ糖が結合した物質で、過去1,2カ月の血糖コントロールの状態がわかります。長期間の血糖コントロール状態がわかることで、糖尿病治療の貴重な情報源になります。

 血糖コントロール指標
 合併症の予防や進展を抑制するためには、「優または良」を目指すことが推奨されております。

tnn

〔日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療ガイド 2018-2019, P29, 文光堂, 2018〕

当院での検査と治療について

検査 

血糖検査、HbA1c測定、75g経口ブドウ糖負荷試験、尿検査

治療

当院では、運動療法、食事療法、内服薬やインスリンやGLP-1受容体作動薬の注射による薬物療法を行っています。

食事療法については管理栄養士による外来栄養食事指導を行っています。

【外来栄養食事指導】

管理栄養士が医師の指示に基づき、患者様ごとにその生活条件、嗜好を勘案した食事計画案等を必要に応じて交付します
①初回(概ね30分以上)は対面で指導 
②2回目以降(概ね20分以上)は対面での指導以外に情報通信機器(オンライン診療)を用いた指導も可能です

内服薬(経口血糖降下薬)の種類と作用

  1. ビグアナイド薬:肝臓で糖をつくる働きを抑え、筋肉などでのブドウ糖の利用をうながし、血糖値を下げます。
  2. α- グルコシダーゼ阻害薬:小腸でのブドウ糖の分解・吸収を遅らせて、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。 
  3. DPP-4阻害薬:小腸から分泌されるインクレチンホルモンに作用し、血糖値の高いときだけ作用し、インスリン分泌をうながします。
  4. SGLT2阻害薬:腎臓の近位尿細管でのブドウ糖再吸収を抑制し、尿からの糖分の排泄を促進するお薬です。 
  5. スルフォニル尿素薬(SU薬):すい臓のβ細胞に働きかけて、数時間作用しインスリン分泌をうながし、血糖値を下げます。 
  6. 速効型インスリン分泌促進薬:すい臓のβ細胞に働きかけ、短時間だけ作用し、インスリン分泌をうながします。
  7. チアゾリジン薬:インスリン抵抗性改善薬といわれ、脂肪や筋肉などでインスリンの効きをよくして、血液中のブドウ糖の利用を高めて血糖値を下げます。

自己注射(皮下注射)

インスリン

  • 超即効型インスリン  食直前に1日3回
  • 持効型インスリン   1日1回
  • 混合型インスリン   1日2回

GLP-1受容体作動薬   1日1回もしくは週1回

持効型インスリン・GLP-1受容体作動薬配合剤 1日1回

生活習慣病について

生活習慣病は主に乱れた生活習慣(食生活、運動、飲酒、喫煙など)から発生するといわれています。

生活習慣病が影響を及ぼす病気

糖尿病、肥満症、脳卒中、心臓病、高脂血症(脂質異常症)、高血圧症、動脈硬化症、痛風(高尿酸血症)など。

当院でできる検査

  • 心電図検査:不整脈や狭心症、心筋梗塞の診断に有用です
  • 24時間自由行動下血圧測定(ABPM:ambulatory blood pressure monitoring)

 血圧の日内変動を知ることによって、脳卒中や心臓病の危険を減らすためのより良い血圧管理が可能になります。

動脈硬化の検査

  • 血圧脈波検査装置:CAVI(血管の硬さ)、ABI(血管の詰まり)、血管年齢を測定します。
  • 頸動脈超音波(エコー)検査:頸動脈とは、脳に血液を送る首の血管です。頸動脈エコー検査とは、首の血管の様子を超音波を使って簡単に画像で見ることができる検査です。これにより動脈硬化の早期発見や進行具合がわかります。その際に計測されるのが、動脈硬化の指標のひとつである「内膜中膜複合体肥厚度(IMT)」です。

当院の治療方針

医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。生活習慣病の改善は、まず、日常生活の改善から始まることがほとんどです。今までできなかった健康的な生活を継続していくことは、簡単なことではありませんが、日々の経過を患者さんと一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけます。

また、重篤な糖尿病など、高度な医療機関での治療が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介し、紹介病院と十分な連携を取りながら、治療をすすめていきます。

脳卒中について

脳卒中は、たばこ、大量飲酒や運動不足などの生活習慣の乱れから起こりやすい病気です。

また、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの病気・症状のある方もおこる危険性が高いと言われています。

脳卒中の予防

当院では、脳卒中を防ぐため、病気や症状を抑えるための指導や薬の処方をしたり、生活習慣についての指導を行っています。

脳卒中は、日本国内において、がんに次いで死亡原因の高い病気ですが十分に予防が可能ですので、ご自身の生活習慣などが気になる方は是非当院にご相談ください。

脳梗塞について

脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、細胞が死んでしまう病気です。

一度大きな発作が起きると、その後にマヒや言葉の障害などが後遺症として残る恐ろしい病気です。

また、脳卒中になりやすいタイプも分かってきています。

下記のような方はご注意ください。

  • 大量飲酒が常態化している
  • たばこを吸っている
  • 運動不足
  • 肥満
  • 味の濃いものが好き
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心臓病(不整脈など)

予防・治療

先ずは、健診などで脳梗塞のリスクをチェックします。

血管が詰まるリスクの高い方は、血栓をつくりにくくする薬をを処方いたします。

また、既に動脈硬化(血管が硬く、血液が詰まりやすい状態)がある場合は、手術になる場合もあります。

脳梗塞は、日本人の死因でも上位に来る恐ろしい病気ですので、発症する前に、是非当院にご相談ください。

呼吸器の病気

次のような症状がある方は受診してください

呼吸器系の病気息苦しい、咳がとまらない、痰がからむ、ゼーゼーと息をするなど

かぜ症候群(上気道炎)、気管支炎、肺炎、気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、サルコイドーシス、気胸、肺結核、肺がんなどの一般的な呼吸器疾患

当院の治療方針

呼吸器の病気は、主に喉から肺にかけて起こります。呼吸に関する病気ですので、苦しくなったり、呼吸困難になったりします。
単なる発熱であっても、肺炎に至るなど、最初は大したことがない症状でも、長引いたり、大事に至るケースもあります。
当院では、患者さんの症状にあわせて正確な診断を行い、最適な治療が選択できるように丁寧な診療を心がけています。

当院でできる検査

  • 胸部エックス線検査:肺炎や肺結核、肺がんなどの呼吸器疾患、骨折などの診断に有用です
  • 血液検査:貧血や炎症の程度を調べます
  • 血液ガス分析(けつえきがすぶんせき、blood gas analysis):呼吸不全の診断に有用です
  • 感染症迅速検査:インフルエンザ、A群β溶連菌、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス、マイコプラズマ、肺炎球菌などを判定します
  • 呼吸機能検査(スパイロメトリー):気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の早期発見やあなたの肺年齢がわかります
  • 終夜睡眠ポリグラフィー(Polysomnography):睡眠時無呼吸症候群の診断に有用です
  • 呼気一酸化炭素濃度測定:禁煙外来の際に毎回測定します。禁煙治療の動機付けに有用です

呼吸器感染症について

かぜ症候群(上気道炎)

上気道(鼻腔から喉頭までの気道)の急性の炎症による症状「鼻症状(鼻水、鼻づまり)、咽頭症状(咽頭痛)」が主体で、発熱、頭痛、全身倦怠感などを呈する疾患です。

原因微生物は、80~90%がウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスが多く、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなど)で、一般細菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラなどの細菌も原因となります。

治療は主に、安静、水分・栄養補給により自然に治癒するためにウイルスに効果のない抗菌薬は不要です。鼻汁を減らす薬、解熱剤などの使用など、いわゆる対症療法を行います。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、本ウイルスにはA、B、Cの3型があります。突然の発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、せき、鼻汁、咽頭痛などの上気道症状がこれに続き、約1週間で軽快します。主な合併症として肺炎と脳症があげられます。

インフルエンザ迅速診断キットにより短時間で簡便に診断でき、A型とB型の鑑別も可能です。

治療は自宅での安静加療を原則とします。抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に使用しなければ、効果が期待できません。

急性気管支炎

急性上気道炎が気管から気管支まで波及し、せきやたんを伴うようになったものを急性気管支炎と診断します。

多くはウイルス感染、一部では二次性の細菌感染が起こる場合もあります。

主症状としてはせき、たん(膿性のこともあり)、発熱、食欲不振、全身倦怠感といった全身症状を伴うことがあります。

インフルエンザを除いて安静、水分栄養補給などの対症療法が中心になります。

図1
(日本呼吸器学会.成人気道感染症診療の基本的考え方.2003から引用、一部改変)

市中肺炎

原因微生物は、肺炎球菌が最も多く、次いでインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラと続きます。

せき、たん、息切れ、胸の痛み、発熱、疲れやすい、発汗、頭痛、吐き気、筋肉の痛み、腹痛、下痢といった症状が出現する事があります。

診察所見、胸部エックス線検査、血液検査で診断します。胸部CT検査も有用です。鼻やのどの奥をこすりとったり、たんや尿を出してもらい、原因微生物を調べます。

治療は抗菌薬の内服や点滴を行います。普段から栄養保持や運動、十分な睡眠等で免疫力を高め、禁煙、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが、肺炎予防につながります。

介護施設関連肺炎

長期療養型病床でおきる肺炎、病院を退院後90日以内に起きる肺炎、介護を必要としている人に起きる肺炎、透析などの通院治療を受けている人に起きる肺炎で、多くが高齢者の肺炎です。

病原微生物に対する抗菌薬で治療します。

終末期医療として治療する場合には、患者本人にふさわしい治療を家族ともよく話し合いながら進めていく必要があります。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、嚥下機能(物を飲み込む働き)障害のため唾液や食べ物、胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。寝たきりの高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。

治療は抗菌薬の内服や点滴を行います。また誤嚥防止のリハビリテーションも有効とされています。

気管支喘息について

気管支喘息(きかんしぜんそく)は慢性的に気道の粘膜に炎症をおこし、気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。。咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります(喘息発作)。夜間や早朝に出やすいのが特徴です。

日本では子供の8~14%、大人では9~10%が喘息です。

ぜんそくの原因は様々ですが、多くは気管支にアレルギー反応が起きて発症します。チリダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどのアレルギーによることが多く、運動や薬剤が原因となって発症することもありますが、その原因物質が特定できないこともあります。

診断について

診断は呼吸機能検査スパイロメトリー)、一酸化窒素濃度などを測定します。呼吸機能検査で気道の空気の流れが悪くなっていないかどうか調べます。気管支拡張薬を吸ったあとにその流れが改善すれば喘息の可能性が高いです。

治療について

治療については、吸入ステロイド薬や気管支拡張薬の吸入が中心となります。気管支の炎症を主に吸入ステロイド薬をつかってコントロールしていくことが一般的です。また、症状によっては、点滴をすることで炎症をおさえます。症状が改善しない場合は入院をして治療することもあります。

ぜんそくは、お子様の代表的な呼吸器疾患(小児喘息)としても知られていますが、成人になって発症することもあります。気管支喘息の症状が疑われる場合は、ぜひ当院にご相談ください。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、慢性気管支炎や肺気腫の総称です。

タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病です。

40歳以上の人口の8.6%、約530万人の患者が存在すると推定されています。

COPDの原因

最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。

COPDの症状

歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきやたんが特徴的な症状です。

COPDの診断

長期の喫煙歴があり慢性にせき、たん、労作時呼吸困難があればCOPDが疑われます。確定診断には呼吸機能検査(スパイロメトリー)が必要です。胸部エックス線や高分解能CT検査も有用です。

COPDの治療(管理)目標

(1)症状および生活の質の改善

(2)運動能と身体活動

(4)疾患の進行抑制

(5)全身併存症および肺合併症の予防と治療

(6)生命予後の改善

気流閉塞の重症度だけでなく、症状の程度や増悪の頻度を加味した重症度を総合的に判断したうえで治療法を段階的に増強していきます(安定期の管理)。

禁煙が治療の基本

インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種

薬物療法

気管支拡張薬(抗コリン薬・β2刺激薬・テオフィリン薬)

主として長時間気管支を拡張する吸入抗コリン薬や吸入β2刺激薬を使用

気流閉塞が重症で増悪を繰り返す場合は、吸入ステロイド薬を使用

長時間作用性β2刺激薬と吸入用ステロイドの配合薬も有用

非薬物療法

呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸や腹式呼吸などの呼吸訓練・運動療法・栄養療法など)が中心

在宅酸素療法 低酸素血症が進行してしまった場合に導入

換気補助療法 呼吸不全が進行した場合は、小型の人工呼吸器とマスクを用いる

外科手術(肺容量減少術) 症例によっては過膨張した肺を切除する

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)について

睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。

いびき、夜間頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。日中の眠気は、作業効率の低下、居眠り運転事故の原因にもなります。

SASの診断について

携帯型装置による簡易検査や睡眠ポリグラフ検査( Polysomnography:PSG)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。

PSGにて、1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)が5以上であり、かつ上記の症状を伴う際にSASと診断します。

その重症度は

軽症  AHI5~15回/1時間

中等症 AHI15~30回/1時間

重症  AHI30回/1時間以上 としています。

治療について

経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。CPAPはマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。

また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。

小児のSASではアデノイド・口蓋扁桃肥大が原因であることが多く、その際はアデノイド・口蓋扁桃摘出術が有効です。

禁煙外来(要予約)について

ニコチン依存症

約70%の喫煙者はニコチン依存症です。喫煙は生活習慣病の大きな原因の一つです。

禁煙をするには

禁煙するには、タバコに対する誤った認識を改め、ニコチンによる身体的依存:退薬症状(離脱症状:タバコ欲しさ、イライラ、不安、集中力の低下、眠気など)を克服し、喫煙習慣(心理的依存)に代わる習慣を身につける必要があります。

前者には薬物治療を2〜3ヶ月間行います。

当院では、お薬による禁煙をサポートします。

禁煙外来の治療期間は3ヶ月間(診察は5回)を要します

保険適用の禁煙治療について

  • ニコチン代替療法(ニコチンパッチ、ニコチンガム)
  • バレニクリン

保険適用で禁煙治療を受けるには、次の要件を全て満たす必要があります。料金は、3ヶ月で、12,000円~17,000円程度(3割負担)です。

[対象患者の4条件]
以下のすべての要件を満たす者であること
1.ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で、ニコチン依存症と診断されたものであること(5点以上)。ニコチン依存症のチェックテストはこちら
2.35歳以上の者については、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること。
3.直ちに禁煙することを希望している患者であること。
4.「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意している者であること。

禁煙治療の流れ

1.
喫煙状況やニコチン依存度、禁煙の関心度などをチェックし、呼気中一酸化炭素濃度などを検査いたします。その後、病状に合わせて治療方法をご説明いたします。

2.
詳細に診断を行った上で禁煙開始日などを決定し、禁煙補助薬を処方いたします。

3.
定期的(およそ2週間~4週間おき)にご来院いただき、禁断症状の確認や対処法などをカウンセリングしながら、治療を進めていきます。

禁煙を希望される方、または、現在禁煙を迷われている方は是非ご相談下さい。

アレルギーの病気について

私たちの体には、外部からウイルスなどの異物が入ってきた際に、抗体を作って異物と戦う「免疫」という機能があります。
アレルギーはこの免疫反応が、特定の物質に対して過剰に起こる反応のことをいいます。

アレルギーが起こる原因は解明されていませんが、生活環境の変化や特定の物質に異常に置くさらされているため、また、遺伝などともいわれています。

アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」と呼び、下記のものが有名です

アレルゲン"

  • スギやひのきなどの花粉
  • 食物や薬物
  • ダニ
  • ハウスダスト

上記のアレルゲンに、免疫が異常反応をおこし、かゆみや痛み、時には呼吸困難などの発作を引き起こします。

また、アレルギーがもとで起こる代表的な疾患には、代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹、アナフィラキシーなどがあげられます。また関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症も自己免疫疾患による一種のアレルギー症状になります。

検査

治療の前に、アレルゲンの特定をするための検査(血液検査)をおこないます。1つだけでなく、複数のアレルゲンに対して反応がある方も多いため、複数の反応を一度に検査します。

治療

治療については、何に対するアレルギーかによって様々ですが、最も基本となる治療は原因抗原の回避と除去です。花粉症等の場合など、薬物による対処療法や、一部免疫改善の療法もあります。

まずは、検査をして、また、生活環境などもお伺いしたうえで、適切な対応をいたします。ご心配な方も遠慮なく当院にご相談ください。

循環器の病気

不整脈について

不整脈とは、心拍数や心臓の鼓動のリズムが一定でない状態の事を言います。

不整脈によって心筋梗塞、心筋症、弁膜症などが引き起こされ、突然死の原因となります。

不整脈の症状としては、ドキドキする(動悸)、脈が飛ぶ、めまい、気を失う(失神)、胸が苦しい(胸部違和感)、息切れ、胸痛がありますが、症状が出ない場合もあります。

不整脈の種類

心房細動
心室頻拍・心室細動
発作性上室生頻拍
期外収縮
洞頻拍
房室ブロック
洞機能不全症候群

不整脈の診断(当院でできる検査)

心電図等を用いた検査から不整脈の診断をいたします。また、24時間ホルター心電図を行い不整脈の有無を確認します

  • 心電図検査:不整脈や狭心症、心筋梗塞の診断に有用です
  • ホルター心電図:不整脈の診断に有用です。日常生活に動悸、めまい、胸痛を感じる方に対して、24時間心電図検査をおすすめします

不整脈の治療

治療は抗不整脈薬などによって、不整脈を抑えたり、脈拍をコントロールしたりする治療が一般的です。その他、ペースメーカーや植え込み型除細動器を導入する外科的な治療もあります。

a)カテーテル心筋焼灼術
b)植え込み型除細動器
c)ペースメーカー
d)薬物療法

心不全について

心不全は、心臓が排出する血液の量が不十分で、全身が必要とするだけの循環量を保てない状態をいいます。

心不全

心不全の症状は、坂道で息切れしたり、夜息苦しさで目が覚めたり、セキをしたりします。心不全におちいると、手足の冷感や、意識レベルの低下、倦怠感、呼吸困難等の症状が現れ、死に繋がることもあります。

診断・治療

心臓のエコー検査等で血液の排出量を検査し診断が行われます。

治療については、投薬治療が中心となります。心筋を保護するβ遮断薬、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬に加え、症状に応じて利尿薬、強心薬の投与が行われます。
非薬物療法として、不整脈治療のためのカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み術、冠動脈治療のためのカテーテルインターベンション、バイパス術、さらに僧帽弁閉鎖不全に対する手術などを行います。

虚血性心疾患について

虚血性心疾患とは動脈が狭くなったりすることで、心臓(筋)への血の巡りが阻害されて、心臓に障害がおこる疾患を言います。

狭心症、心筋梗塞一般的に知られている狭心症や心筋梗塞も虚血性心疾患に含まれます。

狭心症・心筋梗塞について

心臓の筋肉(心筋)に酸素を供給している冠動脈の異常によって、胸の痛みや締めつけるような圧迫感を伴う病気が心筋症です。これにより、心臓が壊死してしまった状態を心筋梗塞といいます。

原因

高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肥満やストレス、喫煙等が原因とされています。

治療

投薬を中心として、原因となるものをコントロールする治療が一般的です。場合によっては、血管を広げるための外科手術を行うこともあります。

消化器の病気

食道・胃・十二指腸の病気について

逆流性食道炎・食道癌、胃潰瘍・胃がん、ヘリコバクターピロリ感染胃炎、十二指腸潰瘍など

肝臓・胆のう・胆管・すい臓の病気について

肝炎、肝臓がん、胆石・胆のう炎・ポリープ、膵炎・膵のう胞・膵がんなど

大腸の病気について

大腸炎・大腸がん・大腸ポリープ・過敏性腸症候群など

 

当院でできる検査

ピロリ菌検査:

  • 内視鏡を使わない検査:尿素呼気試験法、血中抗体測定、糞便中抗原測定

  • 内視鏡を使う検査:迅速ウレアーゼ試験、組織鏡検法

上部消化管内視鏡検査

腹部超音波(エコー)検査

 

小児科

お子様のあらゆる疾患に対応させていただきます。各種予防接種にも対応しています。お気軽にご相談ください。

一般的なお子様の病気・病状について

当院では、発熱、風邪(かぜ)、頭痛、結膜炎、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳(せき)、下痢・嘔吐、腹痛、中耳炎、ひきつけ(けいれん)などの症状や、以下の多岐にわたる小児科一般の病気を診断・治療しています。

呼吸器疾患

気管支炎、喘息(ぜんそく)、肺炎、急性喉頭炎(クループ症候群)、細気管支炎など

伝染性疾患

水痘、麻疹、風疹、おたふくかぜなど

消化器疾患

胃腸炎、便秘など

慢性疾患

鉄欠乏性貧血、便秘、肥満、夜尿(おねしょ)など

お子様の皮膚疾患について

お子様の皮膚は大人の皮膚に比べて薄いため、外部からの刺激を受けやすい状態にあります。また、汗をかきやすいため細菌やウイルスが繁殖しやすく、感染症を引き起こすこともあります。
こどもに多くみられる皮膚疾患には以下のものがあります。

脂漏性湿疹

乳児にみられる湿疹のひとつです。頭部に黄色のかさぶたやフケのようなものが付着します。頭や顔から皮脂とよばれる脂肪分が多く分泌されることで症状が出ます。

おむつかぶれ

おむつのあたる部分にあかみや発疹などの炎症が起きます。尿や便に含まれるアンモニアなどの刺激物やおむつの繊維がこすれることで症状が出ます。こまめにおむつを取り替えるなど、汚れた部分はきちんと拭くなど清潔さを保つことが大切です。

カンジダ性皮膚炎

便の中にいるカンジダという常在菌(カビの一種)に感染することで炎症が起きます。おむつかぶれと似ていますが、悪化するとただれたり、皮がむけるといった症状が出ます。市販薬を使うと悪化する場合もあるため、早めに受診するようにしてください。

あせも・あせものより

「あせも」は、汗の出口がよごれや垢でふさがれることで小さな発疹が現れた状態です。あせもを掻きむしった傷にブドウ菌が感染し、炎症を起こした状態が「あせものより」です。あせものよりは、痛みを伴う化膿性の炎症で、発熱することもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

あせもや虫刺されを掻いてできた傷に、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が感染して炎症が起きます。強いかゆみのある水疱ができ、化膿することもあります。人にうつる可能性があるので、プールなどは控えて早めに受診してください。

手足口病

手のひら、ひじ、足の裏、ひざ、口の中などに水疱ができます。手に付着したコクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスに感染することで症状が出ます。口の中の水疱に痛みがあるので、食事はなるべく刺激の少ないやわらかいものにしてください。

リンゴ病

頬がリンゴのように赤くなり、腕やお腹に発疹ができます。ヒトパルボウイルスに感染することで症状が出ます。入浴は問題ありませんが、発疹のかゆみが増すことがあるので注意が必要です。

当院の治療方針

皮膚疾患は、皮膚を清潔に保つ、温度調節をしっかり行うなど日ごろの生活で改善される点が多くあります。薬を処方するだけでなく、症状に合わせた生活する上での注意事項なども丁寧にご説明いたします。

お子様のアレルギーについて

当院では、お子様の気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、花粉症、アレルギー性鼻炎等を診ています。

アレルギーの症状について

小児アレルギーは、下痢、嘔吐、腹痛、せき、呼吸困難、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、発熱、頭痛、むくみ、など様々な症状で表れます。
よく見られるアレルギーには、食べ物がアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)となる食物アレルギー、ハウスダストなどの吸入性アレルゲンによって発症する気管支喘息などがあります。一方で、成長とともに症状が改善・軽減していくことも多いのが小児アレルギーの特徴です。

小児食物アレルギーで特に赤ちゃん・乳幼児が、アレルギーを起こしやすいのは、卵、牛乳、大豆です。その他にも、カニ、えび、米、そば、ピーナッツ、キーウィ、メロン、マンゴー、ニンニク、セロリなどアレルギーを起こしやすい食べ物はたくさんあります。

また、こどもは気管支や腸管の粘膜などが未熟なため、アレルギー反応を起こしやすい傾向にあります。アレルギーの原因が食べ物以外の環境にあることも考えられます。

アレルギーの原因を特定し、完全に日常生活から除去するのは難しいことです。お子様が何かを口にした際にアレルギー症状が出たため、疑わし食べ物を片っ端から除去するという厳しい食事療法を行う方もいらっしゃいますが、行き過ぎた食事療法は好ましくありません。アレルギーの原因を明確にし、適切な治療を行うことが大切です。

当院では、血液検査等でアレルギーの原因を調べます。

様子がおかしいなど、気になることがございましたら、ご相談ください。まず、受診していただき、必要があれば検査をおこなったり、迅速に専門医のいる適切な病院にご紹介いたします。

在宅医療について

当院は、厚生労働省関東信越厚生局より「連携型機能強化型在宅療養支援診療所」の認可を受けており、在宅医療に積極的に取り組んでいます

寝たきりの方や通院困難な患者様のために、定期的な訪問診療や随時往診を行っておりますので、在宅医療を希望される患者様やそのご家族様は、気軽にご相談ください

病状に応じ複数回訪問し、診察/投薬/点滴/在宅酸素療法/在宅栄養管理(胃ろうなど)/留置カテーテルの管理/床ずれ(じょくそう)の処置/リハビリテーションなどを行っています

また、介護保険に関してケアマネージャー(介護 支援専門員)や訪問看護ステーション、近隣の病院などと連携しています

介護保健制度に係わる各種サービス等についてのご相談も承っております。ご不明な点は是非ご相談ください

介護保険による指定居宅サービス

サービスの種類

(介護予防)居宅療養管理指導

医師が、計画的かつ継続的な医学管理に基づき、居宅看護支援事業者その他事業者に対する居宅サービス計画の策案等に必要な情報提供を行います。また、利用者・ご家族にサービスの留意点・指導・助言等を行います

訪問栄養食事指導

在宅訪問管理栄養士が自宅へ伺い、在宅療養者の疾患・病状・栄養状態に適した栄養ケア計画を作成し、本人やご家族に栄養食事相談や支援を行います

在宅訪問薬剤管理指導

調剤薬局と連携し、管理薬剤師が自宅に伺い、薬歴管理、服薬指導、薬剤の服薬状況・保管状況及び残薬の有無の確認などを確認し、服薬支援を行います

(介護予防)訪問リハビリテーション

訪問看護ステーションと連携し、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅へ伺い、定期的なリハビリテーションを行います

連携先施設

後方支援病院 

訪問看護ステーション

十日町市

津南町

栄養相談教室(要予約)

専門の栄養士(管理栄養士)による外来栄養食事指導、訪問栄養食事指導を行っております

【外来栄養食事指導】

管理栄養士が医師の指示に基づき、患者様ごとにその生活条件、嗜好を勘案した食事計画案等を必要に応じて交付します
①初回(概ね30分以上)は対面で指導 
②2回目以降(概ね20分以上)は対面での指導以外に情報通信機器(オンライン診療)を用いた指導も可能です

AGA治療(自由診療)

AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。内服薬による治療を行っています。

ED治療(自由診療)

勃起機能の低下という疾患を表す英語 Erectile Dysfunctionの頭文字をとって、「ED(イーディー)」と表記します。内服薬による治療を行っています。

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